「最近、なに聴いてる?」
頭が真っ白になる、あの瞬間。
何百枚と聴いてきたはずなのに、いざ聞かれると一曲も出てこない。あの一瞬で、自分が音楽好きだということを証明できない。
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「あの曲、なんだっけ」を、もう言わない。
文脈ごと残せば、音楽はあなたを表現する言葉になる。
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何百枚と聴いてきたはずなのに、いざ聞かれると一曲も出てこない。あの一瞬で、自分が音楽好きだということを証明できない。
友達に、誰かに勧めたい音楽は確かにある。なのに、いざという時に思い出せない。
再生回数は記録されている。でも、なぜ好きだったか、どんな気分で聴いていたかは残っていない。データはあるのに、語る言葉がない。
確かにあの時期、毎日聴いていたバンドがあった。なのに名前も曲も出てこない。音楽の記憶は、こんなに簡単に薄れていく。
音楽を聴くことと、語ることの間に、
ちゃんとした道具がなかった。
Spotifyと繋ぐだけで、聴いた音楽がひとりでに集まっていく。手動で一曲ずつ追加することもできる。今日の一曲も、何年前の履歴も、あなたが意識しなくても残る。
一曲ずつにメモを、タグを、文脈を。「失恋した時に聴いてた」「友人に勧めた」ただの履歴が、語れる記憶に変わる。
聞かれた瞬間、その場で取り出せる。シチュエーション別のリストで、瞬時に渡せる。プロフィールが、あなた自身を語る。
日付も、ジャケットも、その日の気分も。一曲ごとに残したメモが、あとから「あの時の音」を取り出す鍵になる。
聴くことと、語ることが、
ひとつにつながる場所。
物心ついた時から、音楽がそばにあった。
高校生の頃、タワレコの試聴台で「テレビでは流れないかっこいい音楽がある」と知った時の衝撃を、いまも覚えている。
勧めたアーティストを、彼が、彼女が共感してくれた瞬間。
あれが僕にとっての、音楽の一番の喜びだった。
二十年以上音楽を聴き続けてきたのに、
いつの間にか、音楽を語る言葉を失っていた。
だから、自分で作ることにした。
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